
2023年9月30日
納品したらそれでお終いになる手離れの良いプロジェクトは大好きですが、この商売はなかなかスパッと終わることが難しい業界だと感じています。年度ごとに追加を計画しているのは大手の設備や公共事業くらいでしょうか?
「ああしたい」「こうしたい」を要求仕様書として提示して制作仕様書を返し、承認を得てから制作スタートが理想ですが、打合せを繰り返すも書類がなくなんとなく口頭伝達でプロジェクトがスタートしてしまう事がよくあります。
設備的な押さえが必要なレイアウト、電気容量、エア供給量などに関する事は書類として存在しますが、我々にとって最も重要な運転方案、制御仕様がないけど「いい感じに動かしてね」という案件は要注意です。
まず試運転時に様々な変更が入ります。時には「好み」の部分もあったりして対応するために時間を掛けてもそれが請求できるとは限りません。仕様が曖昧なので当然バグも多く、責任分界点がボヤケてしまいます。さらに使ってみて初めて分かる不備などもあり1年掛けてやっと落ち着く感じでしょうか?
その時、人間関係がギクシャクしていると言葉が強くなったり、お金の事で揉めてしまったりしてお互いにとって良いことはありません。自分の立場を守りつつも相手の立場も尊重しながら話し合いできる関係性を築きたいですね。追加や改造はチャンスだと捉えています。