北海道の制御屋です。PLC/HMI(MITSUBISHI,OMRON,KEYENCE and OTHERS) 全国何処へでも伺います。

KEYENCEの意外と見落とす機能差

KEYENCE PLCの記事が続きます。KEYENCEの上位機種は機能も豊富で使い勝手もよろしい優秀な機種だと思います。ただし、まぁまぁ高いですね。設備的にそこまで高機能を求めていないか予算が限られていると下位モデルのKV-Nanoシリーズを選択したりします。ファンクションブロックが使えなかったりという縛りはありますが、上位機種に劣らない機能を持っていますしプログラム容量も8K Stepあれば大抵のことは出来てしまいます。

ところが、KV-NanoとKV-8000等の上位機種には決定的な違いがあります。それが「停電保持設定」です。

KV-8000を使用しているとどうしても「全てのデバイスが停電補償されている」と思ってしまいます。

ところが、KV-Nanoの場合、ラッチリレーなどを除き停電補償(特にDデバイス)は設定してやる必要があり、約3Kワードしか補償されません。

さらにZFやEというワードデバイスも使用できないので簡単な設備でもレシピデータを持ったり、設定データを多数持つような設備であれば営業さんと喧嘩してでも上位機種を選択することをお勧めします。機能盛り沢山なのに下位機種を選択されていると制作側が非常に苦労しますし、時間もかかります。パッと数字に現れないコストは無視されがちなので注意しましょう。

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