


10年の進化って凄いと同時に…

SAAT NETIZENにご用心

適材適所って言葉がありますが、昨日はそれを実体験しました。昨今色々な汎用性が高い回路群を部品化しようとファンクションブロックに纏めています。そこで自分に課したのが「できる限りIEC61131-3に沿って」という縛りです。
三菱電機のEthernet専用命令を使った通信回路がありまして、標準的に使用しているものなのですが、これをファンクションブロックに押し込めてしまおうと悪戦苦闘していました。
Structured Textで作っていたのですが、自分自身の理解度の低さも相まって躓きが多く朝から始めて回路が出来上がったのは夕方近くになってしまいました。そして動作確認中に「う~ん これって見辛くねぇか?」と…
AND回路やOR回路で接点が多数関わってくる部分なんて本当に視認性が悪い。ラベル命名のマズさもあってパッと見た時に非常に分かりづらいものになっていたんですね。配列を駆使してみたのですがそれでも与える変数が多いのでファンクションブロックにすると足が増えて画面に収まらずスクロールが必要になる。
振り返ってラダーで記述している回路を見直すと(見慣れているせいもあると思いますが)一目瞭然でスッキリしている。当然スクロールは必要になるわけですが、ステートメントやノートを切っているせいかやっぱり解りやすい。
無駄な一日を過ごしてしまったと猛反省した次第です。
小さな回路をファンクションにしてしまうのは大いに賛成です。部品はなるべく小さくしてそれを組合せて大きな部品にしていくことは有意義な作業だと思います。しかし「餅は餅屋」という諺通り適材適所がありますね。変に拘って制作した本人しか解読できないような回路は標準とう目的からは逸脱しています。本末転倒ですね。